どうも、とがみんです。
今や当たり前のように使われているインターネットですが、
インターネットってよく聞くけどそもそも何?、どういう仕組みになっているの?とか、
また、インターネットとネットワークの違いってなんだろうと考えた人もいるかと思います。
そこで、この記事では、インターネットとネットワークの違い、
また、インターネットの仕組みに関する概要についてまとめていきます。
インターネットとネットワーク
インターネットとネットワークの違いって何?と考える人もいると思うので、まずは、インターネットとネットワークについて説明していきます。
「ネットワーク」とは、複数の要素が互いに接続された網状の構造体のことを言い、
例えば、個々のつながりや、情報交換を行うグループのことを言ったり、
情報技術においては、複数のコンピュータを結んでデータを共有し、情報処理を効率化する仕組みのことを言います。
そして、「インターネット」とは、世界中のコンピュータなどの情報通信機器を接続するネットワークのことを言います。
インターネットの仕組み
次に、世界中のインターネットが、どのような仕組みで、どのように構成されているのかについてまとめていきます。
コンピュータ同士が通信を行うネットワークは、そのカバー範囲によって、大きく「LAN」と「WAN」に分けられます。
「LAN」は、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)の略で、主に拠点内の通信に用いるネットワーク です。
「WAN」は、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network)の略で、拠点と拠点を結ぶ通信に用いるネットワークです。
そして、「LAN」と「WAN」の橋渡しをする役割に当たるのが、「ルーター」です。
このように、複数のネットワークを次々と繋げていき、ネットワークの規模を拡大していくアプローチを「インターネットワーキング」と呼び、
普段使っているインターネットはこのインターネットワーキングによって構成されています。
この仕組みにより、
- あるネットワークの混雑や渋滞が他のネットワークに影響を与えない。
- 各ネットワーク はそれぞれの方針で管理できる。
- あるネットワークでの故障が他のネットワークに与える影響が少ない。
といったメリットがあります。
インターネットの階層構造
現在のインターネットは、階層構造を使うことによって、多数の拠点をインターネットに接続しています。
階層構造のTopでは、Tier1と呼ばれる10社程度世界の超大手ISP群がピアリングにより相互に接続し、それらが下位層に接続性を提供(トランジット)して行きます。
Tier1の下部にTier2と呼ばれるISPが接続され、
その下部にはTier3が接続するといった形で接続していきます。
ISP:インターネットサービスプロバイダ。インターネット接続を希望する者に対して、一定の対価を徴収した上で、サービスを提供する事業者。
ピアリング:同等のネットワーク規模を持つISP同士がお互いのトラフィックを交換すること。
トラフィック:ネットワークに流れる情報のこと。
トランジット:上位のプロバイダが下位のプロバイダに経路情報を有償で提供すること。
Tire2やTire3は、上位ISPに対して、料金を支払うことで、上位ISPが提供するネットワークへの接続性を得ます。
このようにして、膨大な数の利用者に対して、インターネットサービスを提供しています。
また、個別のISP事業者の間で、直接的な接続を設けて、トランジットを経由せずに通信する形を取ることもあります(ピアリング)。
このようにすることによって、相互間での遅延が減り、通信品質を高めたり、トランジットへの通信量が減って、トランジット料金を抑えたりしています。
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まとめ
インターネットとネットワークの違い、インターネットの仕組みについて紹介しました。
以下がこの記事のまとめと、重要用語です。
インターネットとは、世界中のコンピュータなどの情報通信機器を接続するネットワークのこと。
現在のインターネットは、インターネットワーキングという、複数のネットワークを次々と繋げていき、ネットワークの規模を拡大していくアプローチを取っている。
インターネットは階層構造になっている。
重要用語:LAN,WAN,ルータ,ピアリング,トランジット
参考文献
>インターネットはいかに構成されているか?〜知られざるISP相互接続力学〜
>SNSのコメントはどのように投稿される?|OCN・ネットワークの今