【AWS】LamdaからSlackに通知する仕組みをServerless Frameworkで構築する

どうも、AWS勉強中のとがみんです。

AWSアカウントを作成して、いろいろ作って遊んでみようと思うのですが、知らぬ間にコストが多くかかっていて絶望する….ってことが起こらないように、Slackに使用コストが通知される仕組みをまずはつくろうと思いました。

それにあたって、まずはシンプルにSlackにテキストメッセージを送るAppを作って動作確認してみようと思います。

Contents

今回作成するもの
作業手順概要
作業手順詳細
- Slackでの事前設定
- Serverless Frameworkプロジェクトの作成とデプロイ
作成したAppの動作確認
まとめ

今回作成するもの

今回つくるものは、EventBridgeとLamdaを活用して、Slackに通知を送る仕組みを作ります。

一定時間ごとにLamdaが起動し、Slackにメッセージを送信します。

Serverless Frameworkを活用して作成します。

作業手順概要

今回は以下のような作業手順で作成しました。

Slackでの事前設定
Serverless Frameworkプロジェクトの作成とデプロイ
作成したAppの動作確認

作業手順詳細

Slackでの事前設定

まずは、今回通知を飛ばす対象のチャンネルを作成します。今回は「aws-billing」というチャンネルを作成しています。

その後、「Incoming Webhook」というアプリケーションをSlackに導入し、外部サービスからSlackにメッセージを送信できるようにします。

今回はAWSのLamdaからSlackのチャンネルに投稿できるようにしていきます。

Slackの「アプリを追加する」から「Incoming Webhook」を検索し、設定を選択します。

Webブラウザに移行するので、新たに出てきたページでSlackに追加を選択します。

通知を飛ばすチャンネルを選択し、「Incoming Webhook インテグレーションの追加」を選択します。

WebhookのURLが発行されるので、このURLをAWSのLamdaで活用していきます。

Serverless Frameworkプロジェクトの作成とデプロイ

Serverless Frameworkを活用して、Slackにメッセージを送信するコードを作成していきます。

下記のコマンドを実行しテンプレートを作成します。

serverless create -t aws-python3

Pythonの外部モジュールを読み込むため、そのためのプラグインを追加します。

sls plugin install -n serverless-python-requirements

今回はPythonを用いてコードを記載しますが、AWSのLamdaに標準搭載されないライブラリを使用する際は、外部モジュールもデプロイする必要があります。

今回は、Slackへ通知を行うにあたって、Pythonのrequestsという外部モジュールを活用するため、serverless-python-requirementsライブラリをインストールします。

serverless frameworkで外部モジュールを利用したPythonのlambdaをデプロイする時は..

今回作成したAppのディレクトリ構造は下記のようになっています。

.
├── README.md
├── conf.yml
├── handler.py
├── node_modules
├── package-lock.json
├── requirements.txt
└── serverless.yml

編集するのはserverless.yml、conf.yml、handler.py、requirements.txtです。それぞれのファイルを紹介していきます。

serverless.yml

service: aws-cost-alert
frameworkVersion: "3"

custom:
   otherfile:
       conf: ${file(./conf.yml)}

provider:
   name: aws
   region: ap-northeast-1
   runtime: python3.7
   environment:
      SLACK_WEBHOOK_URL: ${self:custom.otherfile.conf.SLACK_WEBHOOK_URL}

plugins:
   - serverless-python-requirements
 
functions:
   PostSlackFunctions:
      handler: handler.post_slack
      events:
         - eventBridge:
            schedule: rate(3 minutes)

service: aws-cost-alert

frameworkVersion: "3"

custom:

otherfile:

conf: ${file(./conf.yml)}

provider:

name: aws

region: ap-northeast-1

runtime: python3.7

environment:

SLACK_WEBHOOK_URL: ${self:custom.otherfile.conf.SLACK_WEBHOOK_URL}

plugins:

- serverless-python-requirements

functions:

PostSlackFunctions:

handler: handler.post_slack

events:

- eventBridge:

schedule: rate(3 minutes)

Lamda関数と、そのトリガーとしてEvent Brideを指定しています。
また、Slack通知先を指定するWebhookのURLはconf.ymlから呼び出すようにし、環境変数として設定しています。

EventBridgeには3分ごとにLamda関数を呼び出すように設定しています。

conf.yml

SLACK_WEBHOOK_URL: https://hooks.slack.com/services/xxxxxxxx/xxxxxxxxxxx/xxxxxxxxxxx

1	SLACK_WEBHOOK_URL: https://hooks.slack.com/services/xxxxxxxx/xxxxxxxxxxx/xxxxxxxxxxx

conf.ymlファイルには、Incoming Webhookの設定で取得したWebhook URLを記載しています。

このファイルは.gitignoreに記載し、git管理対象外にしています。

他者に知られると、他者がそのSlackチャンネルに自由にメッセージを送信できるようになってしまうため、GitHub等で管理する場合に公開されないように注意します。

handler.py

import os
import json
import requests

#環境変数からSlackに通知するためのURLを取得
SLACK_WEBHOOK_URL = os.environ['SLACK_WEBHOOK_URL']

def post_slack(event, context) -> None:
   #通知内容の設定
   payload = {
      'attachments': [
         {
            'color': '#36a64f',
            'pretext': 'Hello Slack!!',
            'text': 'LamdaからSlackへ通知テスト'
         }
      ]
   }
   # Slackへのリクエストの作成と通知
   try:
      response = requests.post(SLACK_WEBHOOK_URL, data=json.dumps(payload))
   except requests.exceptions.RequestException as e:
      print(e)
   else:
      print(response.status_code)