どうも、とがみんです。
世界中で大麻の取り締まりが、医療目的だけでなく、嗜好目的での使用も合法化されたり、どんどん規制が緩和されています。
この記事では、規制緩和によって、どのような社会的影響があると考えられているのか、精神的影響があると考えられているのかについて、様々な意見についてまとめていきます。
大麻の規制に関するアメリカと日本の歴史について簡単に以下の記事にまとめているので、そちらも参考にしてください。
大麻(マリファナ)使用による社会的影響・効果に対する意見
医療への影響
大麻の薬効成分であるカンナビノイドは、鎮痛作用、催眠作用、食欲増進作用、抗癌作用、嘔吐の抑制など、様々な効果が認められています。
医療大麻には、数多くの銘柄があり、含有されるカンナビノイドの配合比率が多様であるため、効能や薬理作用が異なり、多くの症状に特化され処方されています。
ガンやHIVの特攻薬としてだけでなく、てんかんにおいても劇的な治療効果が認められており、大麻には250種類以上の疾患に効果があるとされています。
国連世界保険期間(WHO)は大麻の乱用に警告を行う一方で、医療利用における研究の推進をしており、大麻の研究が進めば、今まで治せなかった、病気を完治または緩和させられるようになるかもしれないと期待されています。
税収の増加
大麻に変わる嗜好品として、酒やタバコといったものがありますが、これらには税金がかけられており、国の収入源となっています。
嗜好品には多くの税金をかけることができるため、大麻を合法化することによって税収の増加が見込めます。
大麻が合法化されたアメリカコロラド州では、大きく税収が増加したようです。
2017年の医療用および嗜好用大麻の売上は5億8400万ドル(約648億円)に達し、市はその売上から4470ドル(約49億6000万円)の税収を得て、前年度から20%増加したそうです。
また、これまで大麻の取り締まりにかかっていた費用を削減することになり、税収以上の効果があることがわかっています。
>米デンバー市長、大麻税収50億円を発表 合法化へ団結呼びかけ
>大麻によって税収がアップ?アメリカ・カナダの事例を紹介
犯罪組織の弱体化
犯罪組織の資金源となっている大麻の不法流通を政府管理することによって、犯罪組織に流れる資金が減少し、犯罪組織を弱体化させるといった効果も考えられています。
大麻を合法化したカナダでは、年間70億カナダドル(約6000億円)の違法大麻の売り上げが犯罪組織に流れ込んでいると分析し、非刑罰化だけでは、この闇市場が潤うことになりかねないということで、合法化して政府が流通を管理することで、闇市場を縮小させ、税収をあげる道のりを選んだそうです。
>大麻は取り締まるより合法化 カナダの壮大な社会実験、「選択と集中」の結果だ
利権構造の変化
大麻の使用を合法化し、活発化することによって、利権構造が変化する可能性があります。
日本では、戦前、大麻は繊維素材や薬として、日常生活に取り入れられており、ごく普通に栽培されていたのにも関わらず、戦後アメリカによって大麻の規制が強化されました。
石油産業を成長させるために、合成繊維や、化学薬品産業を活発化させるにあたって大麻を排除する必要があったのかもしれません。
アメリカにおいても1937年に、大麻に対して重税をかける「マリファナ税法」が制定され、大麻の繊維への応用や、医療目的での使用が減少していったそうです。
また、現在大麻の実には、30%の油分が含まれており、これを搾油して燃料にすることができるそうです。
大麻は、農薬や化学肥料を必要とせず、3か月で3メートルと成長が早く、さらに収量が多く、そして世界中のどこの地域でも栽培できるため、脱化石燃料、脱原発を担う「エネルギー作物」としても注目されています。
大麻は薬の開発のように莫大な時間やお金はかからず、製造も安価で簡単にできるため、今後大麻が合法化され、研究が進めば、既存の利権構造が変化する可能性が十分あります。
嗜好目的摂取による精神的・肉体的影響
大麻を服用することによって、気分が高揚し、多幸感が生じたり、色彩や音の感覚の変容があったりするそうです。肉体的な中毒性も低く、依存性に関してはあまりないそうです。
鎮静作用があるために、衝動的な行動を起こしにくくなり、治安の安定化も期待されています。大麻を合法化したコロラド州では、殺人や、性犯罪が減少したと報告されているそうです。
しかし、適正な摂取量を超えて大麻を摂取すると、気持ちが悪くなる、血の気が引く、疑心暗鬼になったり、被害妄想、不安感を感じるそうです。
>大麻でハイになりすぎた時の対処法3選!オーバードーズって知ってる?
まとめ
大麻が与える社会的、精神的影響についてまとめてきました。
大麻の規制に関するアメリカと日本の歴史について簡単に以下の記事にまとめているので、そちらも参考にしてください。
参考文献等
>【大麻合法化】世界中で大麻が合法化に進む理由を詳しく解説していきます。
>大麻でハイになりすぎた時の対処法3選!オーバードーズって知ってる?
>大麻は取り締まるより合法化 カナダの壮大な社会実験、「選択と集中」の結果だ
>米デンバー市長、大麻税収50億円を発表 合法化へ団結呼びかけ
>大麻によって税収がアップ?アメリカ・カナダの事例を紹介