どうも、とがみんです。
前回の記事で、超感覚的な認識による立場から、どのような要素で人間が構成されいているかについて、まとめてきました。
そして、その中で、「自我」とは、得た感覚、欲望、様々な事象や肉体の動きをどう処理するのかを決め、管理するソフトウェアでのようなものではないかと考えました。
そして、シュタイナーは、「自我」は「霊我」、「生命霊」、「霊人」へと進化していくといいます。
この記事では、「霊我」、「生命霊」、「霊人」がどういう状態なのかをまとめていきます。
霊我とは
「霊我」とは、自我に支配され、変化させられたアストラル体のことをいいます。
アストラル体は、感覚や、食欲、性欲等様々な欲求を担っており、自我によってアストラル体を支配するということは、そういった欲求を自我によってコントロールできるような状態にあります。
身体感覚や欲望、感情に対して振り回されず、冷静に、また道徳的に自分の心に忠実に振る舞えるような心理状態になります。
生命霊とは
「生命霊」とは、自我に支配され、変化させられたエーテル体のことをいいます。
エーテル体は気質や性格を担い、「生命霊」の状態では、自我に性格や気質をコントロールでき、リーダー気質、憂鬱質、怒りっぽい性格、こういった人間の気質や性格も、自我のあり方によって変化させることができます。
エーテル体を自我によってコントロールすることができれば、憂鬱質で、物事い対していつも不平や不満を抱く傾向が強くても、それを感謝の気持ちに変容させることができます。
自我による、エーテル体への働きかけは、アストラル体への働きかけよりも、より高い集中度を必要とします。
霊人とは
「霊人」とは、自我に支配され、変化させられた肉体のことをいいます。
肉体への自我の働きは、通常の生活においては、極く曖昧な形でしか意識されることはなく、
明瞭に意識されるのは、超感覚的な認識を通してこの働きを意識化する時にのみだそうです。
肉体への自我の影響は、例えばある種の体験の結果、顔が紅潮したり、蒼白になったりするときにもみとめられます。
こういった自我による肉体への影響を意識的にコントロールできるといった状態というのは、脈拍、血液の流れといった肉体の変化を意識的にコントロールできるといった状態でしょうか。
まとめ
欲望・感覚をコントロールできる自我を「霊我」
気質、性格をコントロールできる自我を「生命霊」
さらに、肉体をコントロールできる自我を「霊人」
といったように「自我」は「霊我」・「生命霊」・「霊人」へと進化していきます。
以前の記事で、人間についてまとめてきましたが、シュタイナー曰く人間は様々な本性からなる統一体であり、まとめると、
体的なあり方としては「肉体・エーテル体・アストラル体」
魂的なあり方としては「感覚魂・悟性魂・意識魂」
霊的なあり方としては「霊我・生命霊・霊人」
となります。
参考文献
>人間の本質
>人体の構成要素
>ルドルフ・シュタイナーの人間観と宗教性